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ADRとは?意味や使い方を初心者向けに解説

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システム開発について学んでいくと、「ADR」という言葉に出会うことがあります。設計に関する重要な決定とその理由を記録しておくための文書ですが、アルファベットの略語のため、何のことかイメージしづらいと感じる方もいるかもしれません。この記事では、ADRの意味や役割、書き方の考え方や関連する用語までを、初心者の方にもわかりやすいように整理して解説していきます。

目次

ADRとは?

ADRとは、英語の「Architecture Decision Record」の頭文字をとった言葉で、設計上の重要な決定と、その理由を記録しておく文書のことです。開発の中では、いくつかの選択肢の中からひとつの方針を選ぶ場面が多くあります。なぜその方針を選んだのか、どんな選択肢を検討したのか、といった判断の経緯を一件ずつ記録していくのがADRです。後から「なぜこうなっているのか」を振り返れるようにしておく、いわば設計の判断の記録帳のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。

ADRが重要な理由

設計の判断は、その場では理由がはっきりしていても、時間がたつと「なぜこの方針にしたのか」が分からなくなってしまうことがあります。理由が分からないまま変更しようとすると、当時考慮していた大切な点を見落としてしまうおそれもあります。ADRとして判断の経緯を残しておけば、後から振り返ったり、新しく加わった人が経緯を理解したりするのに役立ちます。ADRは、判断の理由を未来に伝え、無用な混乱を防ぐための大切な記録だと言えるでしょう。

ADRが使われる場面

ADRは、設計上の判断を記録するさまざまな場面で活用されています。代表的な例としては、次のようなものが挙げられます。

  • いくつかの選択肢から、ある技術や方針を選んだときに記録する場面
  • なぜその判断をしたのかという理由を残しておきたい場面
  • 後から振り返って、当時の判断の経緯を確認する場面
  • 新しく加わった人が、過去の決定の背景を理解する場面

ADRの仕組み

ADRに記録する内容は、おおまかに次のように整理できます。

  1. どんな決定をしたのか、判断の対象を明確にします
  2. その判断をすることになった背景や状況を整理します
  3. 検討した選択肢と、それぞれの良し悪しを書き出します
  4. 最終的に選んだ方針と、その理由を記録します

ADRと似た用語との違い

ADRとよく混同される言葉に「デザインドック」があります。デザインドックが作る前に方針を話し合うためのたたき台という性格が強いのに対し、ADRは決まった判断とその理由を記録として残すことに重点があると考えると整理しやすいでしょう。これから検討するためのものか、決まったことを残すためのものか、という違いです。また、一件ごとに簡潔に記録していくことが多い点も、ADRの特徴のひとつです。

ADRを理解するメリット

ADRの考え方を理解しておくと、判断の理由を記録として残しておくことの大切さをイメージしやすくなります。これは、開発に携わる人にとって特に役立つ知識ですが、ものづくりの進め方に関心がある人にとっても有用だと言えるでしょう。なぜそうしたのかを残す習慣があれば、後の混乱を防ぎ、判断を未来に引き継げます。決定の背景を記録に残す力の基礎になる考え方として、さまざまな場面で応用できると捉えると分かりやすいでしょう。

ADRの注意点

ADRを活用する際には、いくつか注意したい点があります。記録を細かくしすぎたり、形式にこだわりすぎたりすると、書くこと自体が負担になり、続かなくなってしまうことがあります。重要な判断にしぼって、簡潔に残すことを意識するとよいでしょう。また、一度記録したADRは、原則として後から書き換えず、判断が変わったときは新しい記録を追加していく形がとられることが多いです。なお、書き方は組織やチームによってさまざまである点も押さえておくとよいでしょう。

ADRに関連する用語

ADRをより深く理解するために、あわせて知っておくと役立つ関連用語を紹介します。

  • デザインドック:作る前に技術的な方針を話し合う文書
  • アーキテクチャー:システム全体の構造や設計の考え方
  • 設計書:設計の内容をまとめた文書
  • ドキュメント:内容を書き記した文書全般
  • レビュー:内容を関係者で確認し合うこと

まとめ

ADRは、アーキテクチャ決定記録とも呼ばれ、設計上の重要な決定とその理由を記録しておく文書です。なぜその方針を選んだのか、どんな選択肢を検討したのかを一件ずつ残すことで、後から振り返ったり、新しく加わった人が経緯を理解したりするのに役立ちます。重要な判断にしぼって簡潔に残すことが大切です。ADRを理解しておくと、判断の背景を記録に残す考え方が身につくので、少しずつ理解を深めていくとよいでしょう。

よくある質問

ADRは何の略ですか?

ADRは英語のArchitecture Decision Recordの頭文字をとった言葉で、設計上の重要な決定とその理由を記録しておく文書を指します。判断の経緯を残しておく記録だと考えると分かりやすいでしょう。

ADRとデザインドックは何が違いますか?

デザインドックは作る前に方針を話し合うためのたたき台という性格が強いのに対し、ADRは決まった判断とその理由を記録として残すことに重点があります。検討のためか、記録のためか、という目的の違いで捉えると整理しやすいでしょう。

ADRは後から書き換えてもよいですか?

一度記録したADRは原則として書き換えず、判断が変わったときは新しい記録を追加していく形がとられることが多いです。こうすることで、判断の移り変わりも含めて経緯を追えるようになると考えると分かりやすいでしょう。

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