概要
AWSは、AIエージェント向けの新機能「Web Search on Amazon Bedrock AgentCore」を一般提供(GA)開始したと発表しました。これは、AIエージェントがインターネット上の最新情報を検索・取得できるようにする、フルマネージド(運用をAWSが管理する)型の機能です。
何が発表・更新されたのか
AIエージェントは、学習した時点の知識しか持たないため、「今日の株価」や「1時間前に公開された情報」には答えられないという構造的な弱点があります。今回の「Web Search on Amazon Bedrock AgentCore」は、この課題に対応するものです。
公式情報によると、主な特徴は次のとおりです。
- MCP(Model Context Protocol)対応:標準的な手順でエージェントから検索ツールとして呼び出せます。
- 専用のWeb索引(インデックス):Amazonが直接運用する、数百億規模のドキュメントを対象とした索引を使用します。
- 継続的な更新:新しいコンテンツを数分以内に反映するとされています。
- ナレッジグラフ:人物の役職や設立年など、事実情報を高い信頼度で返す仕組みを内蔵しています。
- 意味ベースのスニペット抽出:ページ全体ではなく、質問に関連する部分だけをモデルに渡します。
- プライバシー設計:検索クエリ(問い合わせ内容)はAWSの外に出ない、とされています。
なぜ重要なのか
これまで、エージェントに「最新のWeb検索」を組み込むには、外部の検索APIの調達、APIキーや利用上限の管理、結果の解析処理など、多くの手間が必要でした。本機能はこれらをまとめて肩代わりするため、開発・運用の負担を大きく減らせる点が重要です。
また、検索内容がAWS外部に送信されないという設計は、データの取り扱いに厳しい企業にとって導入検討のハードルを下げる要素になります。
誰に関係があるのか
Amazon Bedrock AgentCoreでAIエージェントを開発・運用している、あるいは検討している企業の開発者や実務担当者に関係します。特に、最新情報への対応が必要なエージェント(価格や最新ニュースに答える用途など)を作りたい方に向いています。
仕事や業務でどう使えるのか
公式の手順によると、既存または新規の「AgentCore Gateway」に、connectorId: "web-search" を指定したWeb検索ツールをターゲットとして追加するだけで利用できます。スキーマ管理や認証はGateway側が処理するため、数行のコードで組み込めるとされています。
たとえば、社内の問い合わせ対応エージェントに最新の公開情報を参照させたり、調査業務で最新動向を踏まえた回答を得たりする用途が考えられます。
注意点
- 本機能の利用にあたり、AgentCore GatewayおよびWeb検索の呼び出しは課金対象です。検証後は不要なリソースを削除し、継続課金を避けるよう公式が案内しています。
- 公式手順の例では、リージョンとして
us-east-1が使われています。日本での提供状況や対象リージョン、料金の詳細については、本記事の引用範囲内では確認できませんでした。 利用前に公式の料金ページ・提供リージョン情報をご確認ください。 - 利用にはAWSアカウントと、IAMロールやAgentCoreリソースを作成する権限などが必要です。
公式情報
関連キーワード
- Amazon Bedrock AgentCore
- AWS Bedrock
- AIエージェント
- MCP(Model Context Protocol)
- ナレッジグラフ

