概要
GitHub Copilotの「使用状況メトリクスAPI」が更新され、Copilot以外のエージェント(Claude、Codexなど)をGitHub上で使った際の活動を、エージェントごとに分けて集計できるようになりました。これまでは複数のエージェントの利用実績が一つにまとめられていましたが、今回の更新でエージェント単位の利用状況を把握できます。
何が発表・更新されたのか
GitHub上では、Copilotコーディングエージェントに加えて、ClaudeやCodexといった外部パートナーの「エージェントアプリ」をワークフローの中で動かせるようになっていました。今回、Copilotの使用状況メトリクスAPI(enterprise、organization、enterprise-user、organization-userの1日・28日レポート)に、新しいオプション項目「totals_by_3rd_party_agent」の配列が追加されました。
この配列には、認識されたエージェントアプリごとに1件のエントリが含まれ、以下の情報を持ちます。
- agent_name:エージェントの表示名。表示名は変更される可能性があるため、集計・比較には次の「agent_id」を使うことが推奨されています。
- agent_id:エージェントを一意に識別するID。期間をまたいだ集計にはこちらを使います。
- user_initiated_interaction_count:ユーザーが自分から開始したエージェントアプリのジョブ実行回数。
- session_count:エージェントアプリのセッション数。ただし、これはenterpriseとorganizationの集計レポートのみに含まれ、ユーザー単位のレポートには含まれません。
なぜ重要なのか
これまでは、Copilotコーディングエージェントと他のエージェントの利用実績が一つのまとまりとして扱われており、「どのエージェントが実際に使われているか」「何人が使っているか」「新しく導入したエージェントの定着度合いはどうか」といった基本的な問いに答えることが難しい状況でした。今回の更新により、エージェントごとの利用状況を個別に追跡し、採用状況を比較できるようになったため、ライセンス配布や導入判断を推測ではなく実際の利用データに基づいて行いやすくなります。
誰に関係があるのか
この機能は、次の権限を持つ人が利用できます。
- Enterpriseのオーナーおよび請求管理者
- Organizationのオーナー
- 「View Copilot Metrics」権限を付与されたカスタムのOrganization/Enterpriseロールを持つ人
また、前提として「Copilot usage metrics policy(使用状況メトリクスに関するポリシー)」が有効になっている必要があります。複数のAIコーディングエージェントを併用している企業の管理者や、Copilot導入効果を検証する担当者に関係の深い更新です。
仕事や業務でどう使えるのか
- 社内でCopilot以外にClaudeやCodexなど複数のエージェントアプリを導入している場合、それぞれの利用実績を分けて確認し、実際にどのエージェントがよく使われているかを比較できます。
- 新しいエージェントを試験導入した際、既存のエージェントと比べて利用が進んでいるかどうかをデータで確認できます。
- ライセンス配分や契約更新の判断材料として、実際の利用状況(ジョブ実行回数やセッション数)を根拠に説明しやすくなります。
注意点
- ネスト内の「user_initiated_interaction_count」は、エージェントアプリのジョブ開始回数を数えるものです。同名のトップレベルのフィールド(他のテレメトリからの明示的なプロンプト数を数えるもの)とは意味が異なるため、両者を合算したり同一視したりしないよう注意が必要です。
- 活動はエージェント単位(agent_id)で集計されるため、同じエージェントに属する複数のアプリは1つのエントリにまとめられます。
- 識別できないエージェントからの活動は集計から除外されます。
- 今回の変更は後方互換性があり、既存のフィールド構造はそのまま維持されます。対象期間に認識されたエージェントアプリの活動がない場合、「totals_by_3rd_party_agent」自体がレポートに含まれません。
- 公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの詳細は確認できませんでした。
公式情報
Copilot usage metrics API adds agent app activity(GitHub Changelog)
関連キーワード
- GitHub Copilot
- Copilot usage metrics API
- AIエージェント
- Claude
- Codex
- エージェントアプリ





