概要
Dify(ディファイ)の開発チームが、次期バージョン「v1.16.0-rc1」をリリース候補(Pre-release)として公開しました。今回の目玉は、新しいエージェント機能「Dify Agent(実験的)」の追加です。あわせて多数のバグ修正やリファクタリングが行われています。
何が発表・更新されたのか
公式リリースノートによると、主な変更点は以下の通りです。
- Dify Agent(実験的機能)の導入:Linuxサンドボックス上で動作する新しいエージェント体験を提供します。UI上でベースとなるプロンプトを設定し、「Skills(スキル)」と呼ばれる機能パッケージやファイルをアップロード、Difyのツールやナレッジと連携できます。
- エージェント構築を支援するエージェント:会話形式でLinuxサンドボックス環境の設定、必要パッケージのインストール、新しいスキルやファイルの作成を行えます。
- Dify Workflowとの統合:既存のDify Agentをワークフロー内で利用したり、その場限りのインラインDify Agentを作成したりできます。
- Webアプリとしての公開:構築したDify Agentを、これまでと同様のユーザー体験のWebアプリとして公開できます。
なお、データベースのマイグレーションや環境変数、Docker Compose設定ファイルの変更を伴うアップグレードとなっており、公式ではバックアップを取った上での手順が案内されています。
なぜ重要なのか
近年、シェルベースのLLMエージェントは、エージェントの能力を大きく引き上げる手法として注目されています。Difyが今回導入した「Dify Agent」は、この流れに沿った実験的な新機能で、ノーコード寄りのUIからサンドボックス環境を使ったエージェント構築ができる点が特徴です。ワークフローへの組み込みやWebアプリ公開まで一貫してサポートされることで、業務での自動化の幅が広がる可能性があります。
誰に関係があるのか
- Difyをセルフホストし、社内向けの業務自動化やチャットボットを構築している開発者・情報システム担当者
- 生成AIを使った社内ツールの企画・検証を行うプロジェクト担当者
- 最新のエージェント機能を試したいAIエンジニア
仕事や業務でどう使えるのか
Dify Agentを使うと、業務フローの一部をLinuxサンドボックス上で実行するエージェントとして構築し、Difyのワークフローに組み込むことができます。例えば、特定のタスクをこなす専用エージェントを作り、ワークフローの1ノードとして呼び出す、といった使い方が想定されます。ただし本機能は実験的な段階のため、まずは検証環境での試用が現実的です。
注意点
公式リリースノートでは、重要な制限事項が明記されています。
- 現時点ではすべてのDify Agentが同一のサンドボックスで動作します。通常は各エージェントが自分のワークスペース内で独立して動きますが、単純な指示によって他のDify Agentの環境やユーザーデータに干渉・アクセスできてしまう可能性があると公式に警告されています。
- そのため公式は「信頼できる、悪意のないユーザーにのみDify Agentサービスを提供すること」と強く注意喚起しています。厳密な分離は将来のリリースで実装予定とされています。
- Dify Agentを参照するノードを含むワークフローでは、DSL(ワークフロー定義)のエクスポートができないなど、一部機能が未対応です。
- 本バージョンは「rc1(リリース候補)」のプレリリースであり、正式版ではありません。
- アップグレード時はデータベースマイグレーション、環境変数、Docker Compose設定の変更が伴うため、公式手順に沿ったバックアップと確認が必要です。
- 公式情報上では、日本語UIでの対応状況や日本国内での提供・料金プランに関する詳細は確認できませんでした。
公式情報
Dify GitHub Releases – v1.16.0-rc1
関連キーワード
- Dify
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- セルフホスト型AI





