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イベントソーシングとは?意味や用途を初心者向けに解説

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システムの設計について学んでいくと、「イベントソーシング」という言葉に出会うことがあります。データの状態そのものではなく、起きた出来事を記録していくという考え方ですが、少し独特でイメージしづらいと感じる方もいるかもしれません。この記事では、イベントソーシングの意味や考え方、関連する用語までを、初心者の方にもわかりやすいように整理して解説していきます。

目次

イベントソーシングとは?

イベントソーシングとは、データの今の状態だけを保存するのではなく、これまでに起きた出来事(イベント)を順番に記録していき、その積み重ねから現在の状態を導き出すという考え方のことです。たとえば、口座の残高そのものを保存するのではなく、「入金した」「出金した」という出来事を順に記録し、それらをたどって今の残高を求める、というイメージです。預金通帳に取引の履歴が並んでいて、それを合計すると残高が分かるのと似ていると考えると分かりやすいでしょう。変化の履歴を大切にする考え方です。

イベントソーシングが重要な理由

今の状態だけを保存する方法では、どういう経緯で今の状態になったのかという過程が分からなくなりがちです。イベントソーシングでは、起きた出来事をすべて記録するため、過去のいきさつを後からたどることができます。これにより、いつ何が起きたかを確認したり、ある時点の状態を再現したりしやすくなります。変化の履歴そのものが大切な情報となる場面で、特に役立つ考え方です。経緯を残し、後から振り返れるようにするための工夫だと言えるでしょう。

イベントソーシングが使われる場面

イベントソーシングの考え方は、変化の履歴が重要な場面で活用されています。代表的な例としては、次のようなものが挙げられます。

  • 過去のいきさつを後からたどりたい場面
  • いつ何が起きたかを正確に記録したい場面
  • ある時点の状態を再現したい場面
  • 変化の履歴そのものが大切な情報となる場面

イベントソーシングの仕組み

イベントソーシングの基本的な考え方は、おおまかに次のように整理できます。

  1. 状態を変える出来事を、イベントとして順番に記録します
  2. イベントは消さずに、積み重ねて残していきます
  3. 記録したイベントをたどって、現在の状態を導き出します
  4. 必要に応じて、過去の時点の状態も再現できます

イベントソーシングと似た用語との違い

イベントソーシングとよく対比されるのは、今の状態だけを保存する一般的な方法です。一般的な方法が現在の値を上書きして保存するのに対し、イベントソーシングは出来事を消さずに積み重ねる点が大きく異なります。状態を保存するか、変化の履歴を保存するか、という違いだと考えると分かりやすいでしょう。また、イベント駆動の考え方とも関わりがありますが、こちらは出来事をきっかけに処理を進める考え方で、目的が少し異なります。それぞれの違いを意識すると整理しやすいでしょう。

イベントソーシングを理解するメリット

イベントソーシングの考え方を理解しておくと、データを状態としてではなく、変化の積み重ねとして捉えるという発想をイメージしやすくなります。これは、システムの設計に携わる人にとって特に役立つ知識ですが、データの扱い方に関心がある人にとっても有用だと言えるでしょう。過程を記録するという視点は、システム以外の記録の取り方にも応用できることがあります。物事を履歴として捉える力の基礎になる知識だと捉えると分かりやすいでしょう。

イベントソーシングの注意点

イベントソーシングを扱う際には、いくつか注意したい点があります。出来事をすべて記録していくため、データが増えやすく、現在の状態を求める処理に手間がかかることもあります。そのため、すべての場面に向くわけではなく、変化の履歴が重要な場面で特に効果を発揮します。簡単なデータの管理では、一般的な方法のほうが向くこともあります。仕組みがやや複雑になりやすいため、目的に見合っているかをよく考えて取り入れることが大切です。

イベントソーシングに関連する用語

イベントソーシングをより深く理解するために、あわせて知っておくと役立つ関連用語を紹介します。

  • イベント:システムの中で起きた出来事
  • イベント駆動:出来事をきっかけに処理を進める考え方
  • 整合性:データのつじつまが合っている状態
  • 履歴:これまでの変化の記録
  • アーキテクチャ:システム全体の構造や設計の考え方

まとめ

イベントソーシングは、データの今の状態だけを保存するのではなく、起きた出来事を順番に記録し、その積み重ねから現在の状態を導き出す考え方です。過去のいきさつをたどれたり、ある時点の状態を再現できたりするため、変化の履歴が重要な場面で役立ちます。一方でデータが増えやすく仕組みも複雑になりがちなため、目的に見合った取り入れが大切です。イベントソーシングを理解しておくと、物事を履歴として捉える考え方への理解が深まるでしょう。

よくある質問

イベントソーシングとは何ですか?

データの今の状態だけを保存するのではなく、これまでに起きた出来事を順番に記録し、その積み重ねから現在の状態を導き出す考え方です。預金通帳の取引履歴から残高が分かるのと似ていると考えると分かりやすいでしょう。

イベントソーシングと普通の保存方法は何が違いますか?

普通の方法が現在の値を上書きして保存するのに対し、イベントソーシングは出来事を消さずに積み重ねて記録します。状態を保存するか、変化の履歴を保存するかという違いだと考えると分かりやすいでしょう。

イベントソーシングはどんなときに役立ちますか?

過去のいきさつをたどりたいときや、いつ何が起きたかを正確に記録したいとき、ある時点の状態を再現したいときなどに役立ちます。変化の履歴そのものが大切な情報となる場面で特に効果を発揮すると考えると分かりやすいでしょう。

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