ソフトウェア開発のチームが、どのくらいうまく仕事を進められているかを知るには、何を見ればよいのでしょうか。その目安となる4つの指標がFour Keysです。この記事では、Four Keysの意味や役割を初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Four Keysとは?
Four Keysとは、ソフトウェア開発のチームの成果や進め方の良し悪しを測るための、4つの代表的な指標のことです。開発の速さと安定性を、バランスよく見るための目安として知られています。
具体的には、変更をどのくらいの頻度で届けられているか、変更を届けるまでにどのくらい時間がかかるか、届けた変更でどのくらい問題が起きるか、問題が起きたときにどのくらいで復旧できるか、という4つに注目します。
これら4つを合わせて見ることで、ただ速いだけ、ただ安定しているだけ、ではなく、速さと安定性の両方をバランスよくとらえられるのが特徴です。
Four Keysが重要な理由
開発チームの状態を感覚だけで判断していると、本当にうまくいっているのかが分かりにくいものです。Four Keysのような指標があると、チームの状態を客観的にとらえやすくなります。
また、4つの指標をバランスよく見ることで、速さと安定性のどちらかにかたよっていないかに気づけます。改善の方向を考えるための手がかりになると考えられます。
Four Keysが使われる場面
Four Keysは、次のような場面で活用されることが多いと考えられます。
- 開発チームの状態を客観的に把握したいとき
- 速さと安定性のバランスを確認したいとき
- 改善の効果を数値で確かめたいとき
- チームの進め方を見直したいとき
Four Keysの仕組み
Four Keysは、おおまかに次の4つの観点から成り立っています。順番に見ていきましょう。
- 変更をどのくらいの頻度で届けているか(デプロイの頻度)を見ます
- 変更を作ってから届けるまでの時間を見ます
- 届けた変更がどのくらいの割合で問題を起こすかを見ます
- 問題が起きたとき、復旧までにかかる時間を見ます
この4つをまとめて見ることで、チームが速さと安定性をどのくらい両立できているかが見えてきます。一つだけを見るのではない点が大切です。
Four Keysと似た用語との違い
Four Keysは、似た考え方と混同されることがあります。違いを整理しておきましょう。
SLIやSLOが「サービスそのものの状態や目標」を表すのに対し、Four Keysは「開発チームの進め方や成果」に注目する指標です。見ている対象が異なる、と考えると分かりやすいでしょう。
Four Keysは特定のツールを指すのではなく、4つの観点をまとめた考え方の枠組みである、という点も押さえておくとよいでしょう。
ここまでFour Keysの意味や観点を見てきました。続いて、この考え方を理解しておくとどんな良いことがあるのかを整理しておきましょう。
Four Keysを理解するメリット
Four Keysを理解しておくと、開発チームの良し悪しを速さと安定性の両面からとらえる考え方が分かるようになります。これは、チームの状態を客観的に見つめ直すうえで役立つ視点です。
また、複数の観点をバランスよく見る、という発想は、さまざまな評価の場面で応用できるでしょう。
Four Keysの注意点
Four Keysは便利な目安ですが、数値を良くすること自体が目的になってしまうと、本来の意味を見失いがちです。あくまでチームをより良くするための手がかりとして使うことが大切です。
また、4つのうち一つだけを追い求めると、バランスが崩れることがあります。たとえば速さばかりを追うと安定性が下がる、といった具合です。全体を見ることが望ましいとされています。
Four Keysに関連する用語
Four Keysをより深く理解するために、関連する用語もあわせて知っておくと役立ちます。
- デプロイ:変更を届けて反映すること
- CI/CD:変更を自動で確認し反映する仕組み
- MTTR:復旧までにかかる平均時間
- DevOps:開発と運用が協力して進める考え方
まとめ
Four Keysは、ソフトウェア開発チームの成果や進め方を、速さと安定性の両面から測る4つの指標です。チームの状態を客観的にとらえ、改善の方向を考える手がかりになります。
これから開発について学んでいくうえで、Four Keysはチームの状態を見つめる目安と言えるでしょう。まずは「速さと安定性をバランスよく見る」という考え方を押さえておくとよいでしょう。
よくある質問
Four Keysはどんな指標ですか?
ソフトウェア開発チームの成果や進め方を測る4つの指標です。変更を届ける頻度、届けるまでの時間、変更で問題が起きる割合、復旧までの時間に注目し、速さと安定性の両面をバランスよくとらえます。
Four KeysとSLOは同じですか?
別のものです。SLOはサービスそのものの目標を表すのに対し、Four Keysは開発チームの進め方や成果に注目します。見ている対象が異なると考えると分かりやすいでしょう。
一つの指標だけ良くすればよいですか?
一つだけを追い求めると、バランスが崩れることがあります。たとえば速さばかりを重視すると安定性が下がることもあります。4つを全体として見ることが大切だと考えられます。





