ウェブサービスをつくるには、利用者が見る表側と、見えない裏側の両方が必要です。この両方を幅広く担当できる技術者をフルスタックエンジニアと呼びます。この記事では、フルスタックエンジニアの意味や特徴を初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
フルスタックエンジニアとは?
フルスタックエンジニアとは、ウェブサービスづくりに必要な表側(フロントエンド)と裏側(バックエンド)の両方を、ひととおり幅広く担当できる技術者のことです。「フルスタック」は「ひととおりそろっている」といった意味合いで使われます。
たとえば、料理でいうと、前菜からメインまでひととおり作れる料理人のようなイメージです。一つの分野だけでなく、幅広い範囲を扱えるのが特徴だと考えると分かりやすいでしょう。
フルスタックエンジニアは、画面づくりから裏側の処理、場合によっては動かす環境の準備まで、サービスづくりの幅広い工程に関わることがあります。担当する範囲は人や職場によってさまざまです。
フルスタックエンジニアが重要な理由
小さなチームや、立ち上げたばかりのサービスでは、一人がいくつもの役割を担う必要が出てきます。フルスタックエンジニアのように幅広く対応できる人がいると、少人数でも開発を進めやすくなります。
また、表と裏の両方を理解していると、全体を見通して開発を進めやすくなります。各部分のつながりを把握できることは、大きな強みになると考えられます。
フルスタックエンジニアが使われる場面
フルスタックエンジニアは、次のような場面で活躍することが多いと考えられます。
- 少人数で、幅広い役割を担う必要があるとき
- 立ち上げたばかりのサービスを素早く形にしたいとき
- 表側と裏側のつながりを見通して進めたいとき
- 一人で小さなサービスをつくりたいとき
フルスタックエンジニアの仕組み
フルスタックエンジニアの働き方は、おおまかに次のようなものが考えられます。順番に見ていきましょう。
- 利用者が見る表側の画面をつくります
- 裏側のデータ処理や仕組みをつくります
- 場合によっては、動かす環境の準備にも関わります
- 全体を見通して、各部分がうまくつながるよう整えます
どこまで担当するかは、人や職場によって大きく異なります。すべてを一人で完璧にこなすというより、幅広く対応できることが特徴だと考えるとよいでしょう。
フルスタックエンジニアと似た用語との違い
フルスタックエンジニアは、似た職種と混同されることがあります。違いを整理しておきましょう。
フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアが、表か裏のどちらかを専門に担当するのに対し、フルスタックエンジニアはその両方を幅広く担当します。専門か、幅広さか、という違いがあります。
フルスタックといっても、すべての分野で深い専門性を持つとは限りません。幅広く対応できることと、特定分野を深く極めることは別だ、と考えると分かりやすいでしょう。
フルスタックエンジニアを理解するメリット
フルスタックエンジニアという職種を理解しておくと、サービスづくりには幅広い知識が関わることが分かるようになります。これは、IT業界の仕事を知るうえで役立つ視点です。
また、全体を見通せることの強みや、専門性と幅広さのそれぞれの良さに気づきやすくなるでしょう。
フルスタックエンジニアの注意点
フルスタックといっても、すべての分野を深く極めているとは限りません。幅広く対応できる一方で、特定の分野では専門のエンジニアの力が必要になることもあると考えられます。
また、扱う範囲が広いぶん、学ぶことも多くなります。すべてを一度に身につけるのは難しいため、少しずつ範囲を広げていく姿勢が大切だとされています。
フルスタックエンジニアに関連する用語
フルスタックエンジニアをより深く理解するために、関連する用語もあわせて知っておくと役立ちます。
- フロントエンドエンジニア:表側を担当する技術者
- バックエンドエンジニア:裏側を担当する技術者
- インフラエンジニア:サービスの土台を整える技術者
- Web開発:ウェブサービスをつくること全般
まとめ
フルスタックエンジニアは、ウェブサービスづくりの表側と裏側の両方を幅広く担当できる技術者です。少人数の開発や、全体を見通した開発で力を発揮する、幅広さが強みの役割です。
これからIT業界の仕事を知っていくうえで、フルスタックエンジニアは幅広さを特徴とする職種と言えるでしょう。まずは「表も裏も幅広く担当できる役割」というイメージを押さえておくとよいでしょう。
よくある質問
フルスタックエンジニアは何でもできるのですか?
幅広く対応できるのが特徴ですが、すべての分野を深く極めているとは限りません。表側と裏側の両方を扱える一方で、特定の分野では専門のエンジニアの力が必要になることもあると考えられます。
フルスタックエンジニアはどんな場面で役立ちますか?
少人数の開発や、立ち上げたばかりのサービスを素早く形にしたいときに役立ちます。表側と裏側の両方を見通せるため、全体を把握しながら開発を進めやすいのが強みだと考えられます。
フルスタックエンジニアを目指すにはどうすればよいですか?
表側と裏側のどちらかから学び始め、少しずつ範囲を広げていくのが一般的です。一度にすべてを身につけるのは難しいため、興味のある分野から学びを積み重ねていくとよいでしょう。





