概要
Vercelは2026年7月20日、AI Gatewayにおいて新モデル「Gemini 3.6 Flash」と「Gemini 3.5 Flash-Lite」が利用可能になったと発表しました。AI Gatewayは、複数のAIモデルを統一APIで呼び出せるVercelのサービスです。
何が発表・更新されたのか
今回追加されたのは以下の2モデルです。
- Gemini 3.6 Flash:コーディングやエージェント型タスク、Web開発における品質が向上し、消費トークン数やモデル呼び出し回数を抑えられるとされています。Webやアプリ開発の出力もよりクリーンになったと説明されています。
- Gemini 3.5 Flash-Lite:Flash-Liteクラスのエージェント機能が強化されており、大きなタスクの一部分を担当する「サブエージェント」用途に適しているとされています。
利用方法としては、AI SDKのmodelパラメータにgoogle/gemini-3.6-flashまたはgoogle/gemini-3.5-flash-liteを指定するだけとされています。公式サンプルでは、streamText関数を使い、プロンプトに設定ページ作成の指示を渡すコード例が示されています。
なぜ重要なのか
AI Gatewayは、モデルの呼び出しに加えて利用量・コストの追跡、リトライやフェイルオーバー、パフォーマンス最適化の設定を統一的に行えるサービスです。カスタムレポート機能、Zero Data Retention(データ保持ゼロ)対応、APIキーごとの予算設定、ルーティングルールなども組み込まれているとされています。
さらに、AI Gatewayの料金体系は各プロバイダーの価格をそのまま反映し、上乗せ(マークアップ)はありません。BYOK(自分のAPIキーを持ち込む方式)を含め、推論に対するプラットフォーム手数料も課されないと公式に説明されています。新モデルがこうした環境で使えるようになったことは、コストを抑えながら高品質なモデルを検証したい開発者にとって意味のある更新といえます。
誰に関係があるのか
- Vercel AI GatewayやAI SDKを使ってアプリを開発しているエンジニア
- コーディング支援やエージェント型機能を自社サービスに組み込みたい開発チーム
- 複数のAIモデルをコスト・性能面で比較検討している技術担当者
仕事や業務でどう使えるのか
Gemini 3.6 Flashは、コード生成やWeb・アプリ開発関連のタスクで、より少ないトークン消費・呼び出し回数で成果を出せる可能性があるとされており、開発コストの最適化を検討する際の選択肢になります。Gemini 3.5 Flash-Liteは、大きなタスクを分割して処理するサブエージェント構成に向いているとされているため、複数のAIエージェントを組み合わせたワークフローを設計している場合に検討しやすいモデルです。実際の導入前には、公式のモデルプレイグラウンドで動作を試すことができるとされています。
注意点
公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの詳細は確認できませんでした。また、料金は「各プロバイダーの価格をそのまま反映」「マークアップなし」とされていますが、実際の課金額はGoogle側のGemini APIの価格体系に依存するため、利用前に最新の価格情報を確認することをおすすめします。
公式情報
Gemini 3.6 Flash and Gemini 3.5 Flash-Lite are now available on AI Gateway(Vercel Changelog)
関連キーワード
- Vercel AI Gateway
- Gemini 3.6 Flash
- Gemini 3.5 Flash-Lite
- AI SDK
- BYOK(Bring Your Own Key)





