概要
Vercelは2026年8月7日、AIエージェントツール「Hermes Agent」において、推論基盤として「Vercel AI Gateway」を、コマンド実行環境として「Vercel Sandbox」を利用できるようになったと発表しました。Hermes AgentはNous Researchが提供するエージェントツールで、今回の対応により、モデル選択とコマンド実行の両面でVercelのインフラを組み込めるようになりました。
何が発表・更新されたのか
今回のアップデートでは、以下2点がHermes Agentから利用可能になりました。
- Vercel AI Gateway:200以上のモデルに、トークンへの追加料金なしでアクセスできる推論レイヤーです。リクエストはすべて、他の利用状況・支出と合わせてAI Gatewayのダッシュボードに表示されます。
- Vercel Sandbox:エージェントのコマンドを、隔離された「microVM(マイクロ仮想マシン)」上で実行できる環境です。オプトイン方式で、
terminal.backendをvercel_sandboxに設定すると有効になります。有効化するとコマンドはローカルではなく、ワークスペースルート/vercel/sandboxを持つクラウド上のmicroVMで実行されます。対応ランタイムはnode24(デフォルト)、node22、python3.13です。
セットアップは、Hermesのインストールスクリプトを実行後、セットアップウィザードで「Vercel AI Gateway」を選択しキーを入力する流れです。すでにHermesを利用している場合は、hermes update後にhermes setup model・hermes setup terminalコマンドでそれぞれ切り替えられます。モデル選択画面には、AI Gatewayから取得したリアルタイムのモデル一覧と料金が表示されます。
なぜ重要なのか
エージェントが利用するモデルの選択肢と実行環境の両方を、Vercelの管理基盤に一元化できる点が今回の更新のポイントです。追加料金なしで多数のモデルにアクセスできることに加え、利用状況をダッシュボードで一括管理できるため、コストの可視化がしやすくなります。また、コマンド実行をmicroVM上に分離できることで、ローカル環境への影響を抑えたエージェント運用が可能になります。
誰に関係があるのか
- Hermes Agentを利用している、またはこれから導入を検討している開発者
- 複数のAIモデルを比較・使い分けたいエンジニアやプロダクトチーム
- エージェントによるコマンド実行を、ローカル環境と分離して安全に行いたい方
仕事や業務でどう使えるのか
- 複数モデルをAI Gateway経由で切り替えながら、用途に応じた検証やコスト比較を行う
- エージェントのコマンド実行をVercel Sandboxに任せることで、ローカル開発環境を汚さずに自動化タスクを試す
- チームの利用量・支出をAI Gatewayのダッシュボードで一元管理する
注意点
Vercel Sandboxはオプトイン機能であり、設定を変更しない限りコマンドはこれまで通りローカルで実行されます。また、ローカル開発でVercel Sandboxを使う場合はVERCEL_OIDC_TOKENが必要で、vercel linkとvercel env pullによる開発用トークンの取得が案内されています。公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの詳細、料金体系の詳細は確認できませんでした。導入を検討する際は、公式ドキュメントで最新情報をご確認ください。
公式情報
Vercel AI Gateway and Vercel Sandbox now available on Hermes Agent(Vercel Changelog)
関連キーワード
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- microVM





