「IAM」は、クラウドやセキュリティの話題でよく登場する言葉です。アルファベットの略語で少し難しそうに見えますが、誰が何にアクセスでき、何をしてよいかを管理するしくみを指します。クラウドを安全に使ううえで欠かせない、大切な考え方です。この記事では、IAMの意味や役割について、これからAIやITを学ぶ初心者にもわかりやすいように整理して解説します。
IAMとは
IAMとは、利用者ごとに、どのしくみを使えるか、何の操作をしてよいかといった権限を管理するためのしくみのことです。「Identity and Access Management」の頭文字をとった言葉で、「身元と権限の管理」という意味合いを持っています。会社で、人ごとに入れる部屋やできる作業が決められているように、利用者ごとにできることを決めるイメージを持つと分かりやすいでしょう。
クラウドは多くの人が使うため、誰でも何でもできてしまう状態だととても危険です。IAMで利用者ごとにできることを決めておくことで、安全に使いやすくなります。
IAMが重要な理由
権限を管理せずに、誰でもすべての操作ができる状態だと、思わぬ操作や悪意のあるアクセスによって、大きな問題につながることがあります。IAMで利用者ごとに必要な権限だけを与えておくと、こうした危険を抑えやすくなります。クラウドを安全に使うための、基本的な守りのしくみのひとつです。
AIやIT、クラウドの分野では、権限を正しく管理することが強く求められます。IAMの考え方を知っておくと、誰が何をできるかを管理するしくみを理解しやすくなるでしょう。
IAMが使われる場面
IAMは、次のような場面で関わっています。
- 利用者ごとにできることを分けたいとき
- 必要な権限だけを与えたいとき
- 大切なしくみへのアクセスを制限したいとき
- 安全にクラウドを使う体制を整えたいとき
たとえば、ある人には見るだけ、別の人には設定の変更まで、と役割に応じてできることを分けるのは、IAMが役立っている例と考えると分かりやすいでしょう。
IAMの仕組み
IAMのおおまかな考え方は次のとおりです。
- 利用者やその役割を整理します。
- それぞれに、必要な権限を決めて与えます。
- 操作のときに、権限があるかどうかを確かめます。
利用者ごとに、できることを決めて管理する点が特徴です。具体的な設定の仕方はサービスによって異なるため、まずは「誰が何をできるかを管理するしくみ」と押さえると分かりやすいでしょう。
IAMと似た用語との違い
IAMは「認証」と関連づけて語られます。認証は、その人が本人かどうかを確かめることに重きがあります。IAMは、本人だと確かめたうえで、その人が何をしてよいかという権限を管理することまで含む、広めの考え方です。本人確認が認証、できることの管理まで含むのがIAM、と整理すると分かりやすいでしょう。
IAMを理解するメリット
IAMを理解しておくと、権限を管理して安全に使う考え方をイメージしやすくなります。学習の面では、クラウドやセキュリティの基本が理解しやすくなります。業務の面では、必要な権限だけを与えることの大切さを把握できるでしょう。また、誰でも何でもできる状態を避け、役割に応じて分けるという守りの考え方を身につけやすくなる点もメリットといえます。
IAMの注意点
IAMを使うときは、いくつか気をつけたい点があります。まず、権限を広く与えすぎると、思わぬ操作や危険につながることがあります。必要な分だけを与えることが大切です。
また、権限の管理を放っておくと、使われていない権限が残ってしまうこともあります。ときどき見直すことが役立ちます。具体的な設定は環境によって異なり、安全に関わる大切な部分のため、必要に応じて詳しい人に相談すると安心でしょう。
IAMに関連する用語
一緒に覚えておくと理解が深まる用語を紹介します。
- 認証:本人かどうかを確かめることのことです。
- セキュリティグループ:通信を通すかどうかを決めるしくみのことです。
- クラウド:インターネットを通じて設備を利用するしくみのことです。
- 権限:何をしてよいかの許可のことです。
まとめ
IAMは、利用者ごとに、どのしくみを使えるか、何の操作をしてよいかといった権限を管理するしくみで、必要な権限だけを与えて安全にクラウドを使う助けになります。人ごとにできることが決められているイメージを持つと役割を理解しやすいでしょう。権限を広く与えすぎないことや、ときどき見直すこと、安全に関わる大切な部分だと押さえておくと、クラウドの基礎を学ぶうえで役立つはずです。
よくある質問
IAMとは何ですか?
利用者ごとに、どのしくみを使えるか、何の操作をしてよいかといった権限を管理するためのしくみのことです。人ごとにできることを決めることで、クラウドを安全に使いやすくする役割があります。
IAMと認証はどう違いますか?
認証はその人が本人かどうかを確かめることに重きがあり、IAMは本人だと確かめたうえで、その人が何をしてよいかという権限の管理まで含む広めの考え方です。本人確認が認証、権限管理まで含むのがIAMです。
IAMを使うときの注意点はありますか?
権限を広く与えすぎると思わぬ操作や危険につながるため、必要な分だけを与えることが大切です。また使われていない権限が残らないよう、ときどき見直すことも役立つ、安全に関わる大切な部分です。

