概要
Vercel は、フィーチャーフラグ管理機能「Vercel Flags」のターゲティングルールを、CLI(コマンドラインツール)から操作できるようにしたと発表しました。これまでダッシュボード上で行っていたルールの追加や並び替えが、ターミナルを離れずに実行できるようになります。
何が発表・更新されたのか
新しく追加された vercel flags rules コマンドを使うと、開発者やエージェント(自動化ツール)がターゲティングルールの追加・移動・現在の順序確認を行えます。CLIで作成したルールは、ダッシュボードと同じモデルを使用します。
条件(コンディション)は、個別のユーザーなどの「エンティティ」や、再利用可能な「セグメント」を対象にできます。ルールの結果(アウトカム)としては、単一のバリアント(表示パターン)を配信する、加重分割(一定割合ずつ振り分ける)、段階的なロールアウト(徐々に展開する)のいずれかを設定可能です。ルールは上から下の順に評価されます。
スクリプトやエージェント向けには、vercel flags rules ls --json コマンドでルールセット全体をJSON形式で出力できます。実際のコマンド例は以下の通りです。
vercel flags rules add checkout-redesign \
--environment production \
--condition "user.country:in:DE,FR,ES" \
--variant new-checkout
これは、本番環境(production)でドイツ・フランス・スペインのユーザーに new-checkout というバリアントを配信するルールを追加する例です。
また、ある環境が別の環境からフラグ設定を継承している場合、その継承環境でCLIからルールを追加・更新すると、CLIは自動的にその環境を独自の設定に切り替えます。これにより、継承元の環境設定を変更することなく、追加したルールが該当環境にのみ適用されます。
利用を始めるには、最新版のVercel CLIにアップデートし、vercel flags rules を実行します。
なぜ重要なのか
これまでフィーチャーフラグのルール管理はダッシュボード操作が中心でしたが、CLIから直接操作できることで、スクリプトによる自動化や、AIエージェントによる運用への組み込みがしやすくなります。特に --json 出力に対応した点は、外部ツールやエージェントとの連携を意識した設計といえます。
誰に関係があるのか
Vercelを利用してWebアプリケーションを開発・運用しているエンジニアや、機能フラグを用いたA/Bテスト・段階的リリースを行っているチームに関係があります。特にCI/CDパイプラインや自動化スクリプトの中でフラグ管理を行いたい担当者にとって有用な更新です。
仕事や業務でどう使えるのか
たとえば、特定の国のユーザーだけに新しいチェックアウト画面をテスト配信したい場合、CLIコマンド一つでルールを追加できます。また、複数環境にまたがるフラグ運用を行っているチームでは、環境ごとの継承関係を意識しながら、必要な環境にだけピンポイントでルールを適用できる点が業務効率化につながります。
注意点
公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの詳細は確認できませんでした。本機能を利用するには、最新版のVercel CLIへのアップデートが必要です。導入の際は、公式ドキュメント(Vercel Flags CLI documentation)で最新の仕様を確認することをおすすめします。
公式情報
Manage Vercel Flags targeting rules from the CLI(Vercel Changelog)
関連キーワード
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- A/Bテスト
- 段階的ロールアウト





