概要
NVIDIAは、米国国立科学財団(NSF)が主導する「State and Regional AI Infrastructure Hubs」プログラムに参加すると発表しました。このプログラムは、大学や研究機関がAI研究・教育に必要な高度な computing(計算資源)、データ、ソフトウェア、専門知識にアクセスできるようにすることを目的としています。
何が発表・更新されたのか
NSFの州・地域AIインフラハブプログラムが本日開始され、NVIDIAが参画することが明らかになりました。このプログラムは、州や複数州にまたがる大学・カレッジのグループが連携し、米国のAIエコシステムを強化する取り組みを支援するものです。民間企業、慈善団体、州・地方政府と協力しながら、教員・学生・研究者が必要とするAIインフラ、ソフトウェア、教育リソース、技術支援を拡充します。
具体的なモデルとしては、2020年にNVIDIAとフロリダ大学(UF)が構築した官民パートナーシップが挙げられています。この取り組みでUFは全米初の「本格的なAI大学」となり、フロリダ州内の全公立大学にAI計算資源へのアクセスを提供しました。現在UFには300名超のAI関連教員が在籍し、16の全学部でAI教育・研究が組み込まれています。また2017年以降、UFの教員・部門はAI研究資金として5億1,100万ドル以上を獲得したとされています。
なお、NVIDIAは今回の発表の基盤となったNSF主導の「National Artificial Intelligence Research Resource(NAIRR)」パイロットプログラムにも主要な貢献者として参加してきました。
なぜ重要なのか
AIインフラだけでは不十分であり、実際の科学・産業現場で高度な計算資源やAIツールを使いこなせる人材の育成が不可欠だと公式情報では述べられています。地域ハブは、大学・コミュニティカレッジ・地域パートナーが学位プログラムや短期認定資格を構築し、学習者がAIリテラシーから応用スキルへと段階的に進めるための道筋を提供する狙いがあります。対象分野としては、物理AI・自動化、ヘルスケア、エネルギー、農業、製造業、量子コンピューティング、サイバーセキュリティなどが挙げられています。
誰に関係があるのか
大学・コミュニティカレッジの教員や研究者、AI分野で学ぶ学生、地域の政策立案者、地域産業との連携を模索する企業などが主な関係者となります。日本の読者にとっては直接の対象ではありませんが、米国における官民連携でのAI人材育成・研究基盤整備の一事例として参考になる内容です。
仕事や業務でどう使えるのか
企業の人材育成担当者にとっては、地域単位で大学・企業・行政が連携してAI教育インフラを整備するという枠組みが、自社の産学連携や研修プログラム設計を検討する際の参考になります。特に、学位プログラムだけでなく「積み重ね可能な短期認定資格(stackable credentials)」という考え方は、社内のリスキリング施策を検討する際のヒントになり得ます。
注意点
本プログラムは米国国内の州・地域を対象としたものであり、公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの詳細は確認できませんでした。また、具体的な参加大学名や資金規模、開始時期の詳細についても、本記事で参照した公式情報の範囲では明示されていません。
公式情報
NVIDIA AI Blog(公式発表)
https://blogs.nvidia.com/blog/nsf-state-regional-ai-hub-program/
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