概要
Zapier公式ブログが、オープンソースAIエージェント「OpenClaw」と、同社の自動化プラットフォーム「Zapier」を比較する記事を公開しました。両者とも「AIに作業を代行させる」という点では共通していますが、セキュリティ・ガバナンス・運用方法において大きく異なるという内容です。
何が発表・更新されたのか
OpenClawは、2025年11月に開発者Peter Steinberger氏が「Clawdbot」として公開したオープンソースのAIエージェントです。自分のPCやサーバー上で動作し、WhatsApp・Telegram・Discord・Slack・Signalなどのメッセージアプリから操作できる「常時稼働する個人アシスタント」として2026年1月に急速に普及しました。無料・オープンソース(MITライセンス)で提供されていますが、LLM APIの利用料やホスティング費用は別途必要です。
一方のZapierは、AIによるツール呼び出しや多段階の推論、人による承認ステップ(human-in-the-loop)をワークフロービルダーに組み込み、9,000以上のアプリ連携と管理された権限・監査ログを備えたマネージド型プラットフォームです。Zapier MCPを使えば、Claude・ChatGPTなど既存のAIクライアントからも同じ連携基盤にアクセスできます。料金は無料プランがあり、有料プランは月額19.99ドル(年払い)から、エンタープライズ向けは要問い合わせとされています。
なぜ重要なのか
記事によると、OpenClawはスキルがシステムレベルの権限で動作し、外部由来のコードを実行できる設計のため、セキュリティ調査会社の報告では「利用企業の22%がIT部門の承認なしに従業員が使用している」「ClawHub上のスキルの約20%が悪意あるものだった」といった指摘があるとしています。2026年には複数の重大な脆弱性(CVE)も報告されたとのことです。対してZapierは、SOC 2 Type II・GDPR・CCPAへの準拠を掲げ、資格情報の管理やアクセス範囲の制御をプラットフォーム側が担う設計です(ただしZapier SDKはオープンベータ中でSOC 2認証は未取得とされています)。この対比は、AI自動化を業務に導入する際の「自由度と管理のトレードオフ」を考える材料として重要です。
誰に関係があるのか
- 個人でAIアシスタントを試したい開発者・パワーユーザー
- 業務でAI自動化の導入を検討している中小企業の実務担当者
- 情報システム部門やセキュリティ担当者
- 既存のノーコード自動化(Zapierなど)にAIエージェント機能を追加したい担当者
仕事や業務でどう使えるのか
記事では、両者は対立するものではなく併用も可能だとされています。例えば、Cursorやコードベースの開発ではZapier SDKを使い、ビジュアル操作を好むチームはZapierのワークフロービルダーでAIステップと確定的なロジックを組み合わせる、という使い分けが紹介されています。既にClaudeやChatGPTを利用している場合は、Zapier MCPを導入することで、APIキーを外部に出さずに9,000以上のアプリと連携できる点がメリットとして挙げられています。
注意点
OpenClawは個人利用では強力なツールですが、記事はホスティング・更新・セキュリティ管理の責任がすべて利用者側にある点を明確に注意喚起しています。悪意あるサイト経由でエージェントが乗っ取られ、パスワードや金融情報にアクセスされるリスクも指摘されています。組織として導入する場合は、IT部門の承認プロセスを経ることが望ましいとされています。なお、公式情報上では、日本での提供状況や日本語対応、対象プランの詳細な条件までは確認できませんでした。
公式情報
Zapier Blog: OpenClaw vs. Zapier: What’s the difference?
関連キーワード
- OpenClaw
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- AIエージェント
- ノーコード自動化
- SOC 2





