概要
Vercel(バーセル)は、AI Gateway(AIゲートウェイ)リーダーボードの元データをCC BY 4.0ライセンスのもとで公開しました。データはAPIエンドポイント経由でダウンロード・クエリでき、チャートも画像として共有できるようになりました。
何が発表・更新されたのか
AI Gatewayリーダーボードは、モデル・開発元(ラボ)・アプリ・プロバイダーごとに、実際の本番環境でのAI利用状況(トラフィック)をランキング表示する機能です。データは毎日、数兆トークン規模で集計されており、どのAIが採用され、その傾向がどう変化しているかを確認できます。
今回の更新で以下が可能になりました。
- オープンデータ化:リーダーボードの元データがCC BY 4.0ライセンスで公開され、商用利用を含め自由に利用・共有・改変が可能(クレジット表記・ライセンスへのリンク・改変の明示が条件)
- CSVダウンロード:各チャートやランキングリストに、現在の表示内容をCSVで書き出すダウンロードボタンが追加
- エクスポートAPI:
leaderboard-exportエンドポイントを使えば、全データセットまたは特定データセット(例:dataset=models)、モダリティ(テキスト・画像・動画)で絞り込んだデータをプログラムから取得可能。レスポンスは24時間キャッシュされます - チャート共有機能:各チャートの共有ボタンから、横長・正方形・縦長のアスペクト比を選び、PNG画像としてダウンロードまたはクリップボードにコピー可能。凡例・タイトル・AI Gatewayのブランディングが含まれます
リーダーボードは4種類あり、それぞれ以下を指標にランキングしています。
| リーダーボード | ランク対象 | 主な指標 |
|---|---|---|
| Models | 個別モデル | リクエスト数、トークン量、支出、画像・動画生成数 |
| Labs | モデル開発元 | リクエスト数、トークン量、支出、画像・動画生成数 |
| Apps | AI Gateway上で構築されたオプトインアプリ | トークン量、支出 |
| Providers | 推論プロバイダー | トークン量、支出 |
モデル・ラボはテキスト・画像・動画のモダリティで絞り込み、日次の割合推移を表示。アプリ・プロバイダーは全モダリティを合算したランキング上位リストとして表示されます。
なぜ重要なのか
AIモデルやサービスの「実際の利用状況」を示すデータは、公式なベンチマークとは異なり、本番環境での採用実態を反映します。これがオープンデータとして公開されたことで、第三者が独自に分析・可視化・引用しやすくなりました。企業が自社のAI活用方針やベンダー選定を検討する際の、客観的な参考材料の一つになり得ます。
誰に関係があるのか
- AIモデルやプロバイダーの選定を検討している企業の担当者
- AI関連のトレンドを記事・レポートにまとめるライターやアナリスト
- 自社アプリのAI利用状況を可視化・比較したい開発者
- AI市場動向を追跡したい調査・マーケティング担当者
仕事や業務でどう使えるのか
- 社内向け資料に、モデルやプロバイダーの採用トレンドをチャート画像として引用する
- エクスポートAPIを使い、特定モデルやモダリティのデータを定期的に取得し、自社レポートに組み込む
- CSVダウンロード機能で、Excel等の使い慣れたツールでデータを加工・分析する
- ブログやニュースレターで、AI Gatewayの共有チャート画像を使い、市場動向を説明する(CC BY 4.0の条件に沿ったクレジット表記が必要)
注意点
- データ利用にはCC BY 4.0の条件(クレジット表記、ライセンスへのリンク、改変の明示)を守る必要があります。
- エクスポートAPIのレスポンスは24時間キャッシュされるため、リアルタイム性を求める用途には向きません。
- 公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの詳細は確認できませんでした。
公式情報
Access and share AI Gateway leaderboard data(Vercel Changelog)
関連キーワード
- AI Gateway
- Vercel
- CC BY 4.0
- オープンデータ
- AIモデル利用動向





