概要
Vercelは、ターミナル型のコーディングAIエージェント(Claude Code、Codex、OpenCode)を、それぞれ独立した「Vercel Sandbox」上で動かせるようにする新機能を発表しました。tmux風の管理ツール「Herdr」と連携し、複数のエージェントを並べて同時に操作できます。作業はすべてクラウド上のサンドボックス環境で行われ、手元のパソコンには影響しません。
何が発表・更新されたのか
今回の発表は、Herdr向けの新しいプラグイン「herdr-vercel-sandbox-plugin」の提供です。エージェントを起動すると、プラグインがプロジェクトファイルを新しいVercel Sandboxにアップロードし、そこにエージェント(Claude Code、Codex、OpenCodeのいずれか)をインストールして、専用の操作画面(ペイン)を開きます。
操作感は通常のローカルターミナルと同じですが、実際の処理はサンドボックス内で行われるため、複数のエージェントを同時に走らせても手元のマシンが重くなることはありません。また、すべての操作はJSON形式で結果を返すため、スクリプトや他のAIエージェントからも同様に操作できる設計になっています。
安全面の工夫として、ファイルを初回アップロードする前に一覧表示すること、リモートでの変更はGitパッチとして提示され、ユーザーが選んで適用する仕組みであること、サンドボックスを完全に削除する際は「DELETE」と入力する必要があることが挙げられています。
対応バージョンは、Claude Code(2.1.220)、Codex(0.146.0)、OpenCode(1.18.9)で、いずれも動作確認済みとして初期状態から利用可能です。
なぜ重要なのか
AIコーディングエージェントは便利な一方、ローカル環境で直接ファイルを操作させることに不安を感じる担当者も少なくありません。今回の仕組みでは、エージェントの作業がクラウド上のサンドボックスに隔離されるため、誤操作やコード破損のリスクを手元の環境から切り離せる点が特徴です。加えて、複数エージェントの並行実行やスクリプトからの自動操作にも対応しており、開発の自動化・効率化を進めやすくなります。
誰に関係があるのか
- Claude Code、Codex、OpenCodeなどのターミナル型AIエージェントを使う開発者
- 複数のAIエージェントを並行運用したいエンジニアリングチーム
- 社内でAIコーディング支援ツールの導入を検討している中小企業のIT担当者
仕事や業務でどう使えるのか
- 複数のリポジトリやタスクに対して、それぞれ別のAIエージェントを同時進行で走らせる
- テスト環境として使い捨てのサンドボックスでコード変更を試し、問題なければGitパッチとして本番環境に反映する
- JSON形式の出力を活用し、社内の自動化スクリプトやCI/CDパイプラインにAIエージェントの操作を組み込む
注意点
本機能の利用料金は、通常のVercel Sandboxの料金体系に基づいて課金されるとのことです。ただし、公式情報上では、日本での提供状況や具体的な料金プラン、無料枠の有無についての詳細は確認できませんでした。導入を検討する際は、公式ドキュメントで最新の料金体系を確認することをおすすめします。
公式情報
Give every agent in Herdr its own Vercel Sandbox(Vercel Changelog)
関連キーワード
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