概要
Vercelは、ISR(Incremental Static Regeneration)の監視画面「ISR Observability」に、新しく「write utilization(書き込み使用率)」という指標を追加したと発表しました。この機能は、Observability Plusを利用しているユーザー向けに提供されます。
何が発表・更新されたのか
ISR Observabilityページに、write utilizationという新しい指標が表示されるようになりました。write utilizationとは、「キャッシュされたリクエスト数」と「ISRの書き込み回数」の比率のことです。
この指標を見ることで、「アクセス数は少ないのに、頻繁にページの再生成(regenerate)が行われているルート」を見つけやすくなります。
なお、Vercel CLIを使えば、以下のようなコマンドでwrite utilizationのもとになる2つの数値(キャッシュヒット数とISR書き込み数)を自分で取得することも可能です。
# 各ページのキャッシュされたリクエスト数を取得
vercel metrics vercel.request.count -S <team> -p <project> \
-f "environment eq 'production' and (cache_result eq 'HIT' or cache_result eq 'STALE')" \
--group-by route -a sum --since 24h
# ISR書き込み数が多いページを取得
vercel metrics vercel.isr_operation.write_units -S <team> -p <project> \
-f "environment eq 'production'" --group-by route -a sum --since 24h
また、「cdn-caching skill」を持つエージェントを使って調査することもできると案内されています。
なぜ重要なのか
ISR(Incremental Static Regeneration)は、静的なページを定期的に再生成する仕組みですが、アクセスがほとんどないページを頻繁に再生成していると、無駄なコストが発生してしまいます。write utilizationを見ることで、こうした「もったいない再生成」が起きているルートを可視化し、コスト削減につなげやすくなります。
誰に関係があるのか
- Vercelで「Observability Plus」プランを契約している企業・開発者
- ISR(Incremental Static Regeneration)を使ってNext.jsなどのサイトを運用しているエンジニア
- サイトの運用コストを最適化したいWeb担当者・インフラ担当者
仕事や業務でどう使えるのか
write utilizationの数値が低いルート(=アクセス数に対して再生成回数が多いページ)を見つけたら、以下のような対策を検討できます。
- 再検証(revalidation)の間隔を長くする
- 必要なときだけ再生成する「オンデマンド revalidation」に切り替える
これにより、無駄なサーバー処理を減らし、ホスティングコストの最適化につなげられる可能性があります。定期的にISR Observabilityページを確認する運用フローに組み込むとよいでしょう。
注意点
この機能はObservability Plusという有料プランのサブスクライバー向けの機能です。公式情報上では、日本での提供状況や無料プランでの利用可否について、これ以上の詳細は確認できませんでした。導入を検討する場合は、公式ページで自社の契約プランが対象かどうかをご確認ください。
公式情報
Write utilization now available in ISR Observability – Vercel Changelog
関連キーワード
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- キャッシュ最適化





