概要
Vercelは、Blob(ブロブ:画像や動画、ファイルなどのデータを保存するストレージ)向けのWAF(Web Application Firewall:不正アクセスを防ぐ防御機能)を正式提供(GA)したと発表しました。公式情報によると、すべてのプランで本番利用が可能です。
何が発表・更新されたのか
「Vercel WAF for Blob」が一般提供(generally available)となり、すべてのプランで本番利用がサポートされるようになりました。ベータ期間中にストア(保存領域)を保護していた場合、ルールや設定はそのまま引き継がれ、変更は不要とされています。
このWAFは、デプロイ(公開したアプリ)を守るのと同じように、Blobストアをカスタムルールで保護できる仕組みです。
なぜ重要なのか
公式情報によると、ルールはVercelのエッジ(利用者に近いネットワーク上)で評価されます。そのため、拒否されたリクエストはデータ転送が発生する前に遮断されます。
これにより、AI生成メディア、ユーザーのアップロードファイル、有料ダウンロードなどへの不要なトラフィックがストアに到達せず、料金も発生しないとされています。ストレージのコストと安全性の両面でメリットがある点が重要です。
誰に関係があるのか
VercelのBlobストレージを使って、画像・動画・ファイルなどを保存・配信している開発者や企業に関係します。特に、AIで生成した画像や動画を扱うサービス、ユーザー投稿を受け付けるサービス、有料コンテンツを配信するサービスの担当者にとって役立つ機能です。
仕事や業務でどう使えるのか
変更点
Blobストアに対して、カスタムルールによる防御を適用できるようになりました。公式情報によると、以下のようなプロパティ(条件)でルールをマッチさせられます。
- IPアドレス
- 国(country)
- パス(path)
これらの条件に一致したリクエストに対して、拒否(deny)・チャレンジ(challenge:本物のアクセスか確認)・レート制限(rate limit:アクセス回数の制限)といった対応が可能です。
使い方または対応
公式情報によると、保護を有効にする手順は次のとおりです。
- Blobストアの「Settings(設定)」タブを開く
- 「Firewall(ファイアウォール)」セクションで「Protect your store」を選択
- 「Enable firewall」を有効にする
この操作により、ストアはチーム全体で共有される専用プロジェクトに接続され、そこにBlobのファイアウォールルールが保存されます。保護した各ストアで、このルールが共有される形になります。
また公式情報では、コード・Blobの URL・@vercel/blob の使い方を変更する必要はないとされています。既存の実装に手を加えずに防御を追加できる点が実務上の利点です。
今後
ベータからGA(正式提供)に移行したことで、本番環境での利用が正式にサポートされます。今後は安心して業務システムに組み込める段階になったといえます。ただし、今後の機能拡張やロードマップについては、公式情報上では確認できませんでした。
注意点
- 料金体系の詳細や、WAF利用に伴う追加費用の有無について、公式情報上では詳細は確認できませんでした。実際に導入する際は最新の料金ページをご確認ください。
- 日本での提供状況について、公式情報上では、日本での提供状況や対象プランの細かな条件は明示されていません。「すべてのプランで本番利用をサポート」と記載されている点のみが確認できました。
- ルールはエッジで評価されますが、防御の効果はルールの設定内容に依存します。適切な条件設定が前提となります。
公式情報
関連キーワード
- Vercel(ホスティング・デプロイ基盤)
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
- Blob(データストレージ)
- エッジ(Edge Network)
- レート制限(rate limit)





