概要
Zapier公式ブログが2026年7月19日、「Web scraping: A comprehensive guide」という記事を公開しました。Web scraping(ウェブスクレイピング)とは、プログラムを使ってWebページを自動的に訪問し、必要なデータを抽出して表計算ソフトやデータベースなど使いやすい形式に整理する技術のことです。本記事では、その仕組みや種類、活用例、注意点までを整理してお伝えします。
何が発表・更新されたのか
公式記事では、まずWeb scrapingとWeb crawling(検索エンジンのボットがページを見つけてカタログ化する技術)の違いを説明しています。その上で、スクレイピングの基本的な流れ(ページ訪問→HTML解析→データ特定→抽出)を紹介し、近年ではJavaScriptで生成される動的コンテンツの読み込みや、フォーム入力、簡単なCAPTCHA突破まで行う高度なツールが増えていると述べています。
特に注目されているのが「AIによるスクレイピング」です。従来型のツールはデータの場所をあらかじめ指定する必要があり、サイトのレイアウト変更に弱いという弱点がありました。一方、AIを使ったスクレイパーは「商品名と価格を取得して」といった自然言語の指示だけで、ページ構造が変わってもデータを見つけ出せるとされています。
このほか記事では、静的スクレイピング(HTML解析)、動的スクレイピング(ブラウザ操作)、ノーコードスクレイピング、AIスクレイピング、画面スクレイピング(OCRなど)という5つの種類を整理し、価格・製品モニタリング、リード情報の収集、AIツールへのデータ供給、求人サイトなどのサービス構築、SEO調査といった具体的な活用例も紹介しています。
なぜ重要なのか
AIアシスタントやAIエージェントは、参照できるデータの質と鮮度によって有用性が大きく変わります。公式記事では、Web scrapingがAIツールに最新のWeb情報を渡す「標準的な手段」になりつつあると説明されており、AI活用が進むほどこの技術の重要性も増していくと考えられます。
誰に関係があるのか
- 競合の価格や商品情報を継続的にチェックしたいEC・小売担当者
- 営業・マーケティング向けにリード情報を収集したい方
- SEOやコンテンツ調査のためにサイト情報を整理したい方
- AIツールに最新のWebデータを取り込んで業務を効率化したい中小企業の実務担当者
仕事や業務でどう使えるのか
公式記事で紹介されている活用例としては、以下が挙げられます。
- 競合サイトの価格や新商品情報を自動収集し、自社の価格戦略に反映する
- スクレイピングで集めたリード情報をCRMに取り込み、営業活動の材料にする
- AIワークフローにスクレイピングしたデータを渡し、要約やスコアリングなどの処理を自動化する
- 自社サイトや競合サイトのタイトル・メタ情報・公開日などを収集し、SEO監査に活用する
Zapierのようなツールを使えば、スクレイピングしたデータをそのまま自社が使っている他のアプリへ連携する、といった業務フローも紹介されています。
注意点
公式記事では、多くのWebサイトがレート制限やIPブロック、CAPTCHAなどの「アンチボット対策」を導入しており、すべてのサイトが自由にスクレイピングを許可しているわけではないと明記されています。また、公式APIが提供されているサイトであれば、そちらを使う方が許可された形で構造化データを取得できるため望ましいとされています。
記事内ではLinkedInを例に、「自社の求人ページから求人情報を自動掲載する用途ではスクレイピングを利用しているが、LinkedIn自体のコンテンツをスクレイピングすることは利用規約違反にあたる」といった注意も述べられています。実務で導入する際は、対象サイトの利用規約や法律を必ず確認することが重要です。
なお、記事内で紹介されている各種ツール(Zapier、Browse AI、Apify、Beautiful Soup、Playwrightなど)について、日本語対応状況や日本での提供状況、無料プランの詳細な範囲は、公式情報上では確認できませんでした。導入を検討する際は、各ツールの公式サイトで最新情報をご確認ください。
公式情報
Zapier Blog「Web scraping: A comprehensive guide」
https://zapier.com/blog/web-scraping
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