概要
Zapierは、自社のワークフロー自動化プラットフォームに搭載されているAI関連の製品・機能を整理したガイド記事を公開しました。ワークフロー内にAIを組み込む「AI by Zapier」、AI機能付きのデータベース「Zapier Tables」、ChatGPTやClaudeなどのAIエージェントからZapierを呼び出す仕組みなど、複数のAI機能がまとめて紹介されています。
何が発表・更新されたのか
公式記事では、Zapierが提供するAI関連機能が次のように紹介されています。
- AI by Zapier:Zap(自動化ワークフロー)の途中にAIステップを追加できる機能です。OpenAI・Anthropic・Googleのモデルから選んで使え、必要な処理だけにAIを使うことでコストを抑えられます。社内ドキュメント(Google Drive、Notion、Confluenceなど)を参照させたり、Web検索やCRM検索などのアプリ操作を呼び出させて、複数ステップで推論させる「エージェント的」な使い方も可能です。
- Zapier Tables:プラットフォーム内蔵のデータベース機能で、無料プランを含む全プランに含まれています。列ごとにプロンプトを実行する「AIフィールド」と、1つのプロンプトで複数列を自動入力する「AIエンリッチメント」という2つのAI機能が搭載されています。
- AIエージェントへのZapier組み込み:ChatGPT・Claude・Cursorなどのツール内からZapierのアプリ連携を使う方法として、「Zapier MCP」(3万以上の事前構築アクション)、「Zapier SDK」(現在オープンベータ)、「Zapier CLI」の3つの導入経路が紹介されています。
- その他のAI支援機能:ワークフローを図で可視化する「Zapier Canvas」、自然言語で構築できる「Zapier Copilot」、コード生成の「Formatter with AI」、独自機能を作れる「Custom Actions」、エラーを解説する「AIトラブルシューティング」、個人情報や不適切な内容を検知する「AI Guardrails by Zapier」などが挙げられています。
なぜ重要なのか
これまで個別に発表されてきたZapierのAI機能が、1つのガイドとして体系的に整理された点が特徴です。どの機能をどの場面で使うべきかが分かりやすくなり、AI活用と業務データのガバナンス(管理・security・コンプライアンス)を両立させたい企業にとって、導入検討の手がかりになります。
誰に関係があるのか
- Zapierで業務を自動化している、または検討している中小企業の実務担当者
- ChatGPTやClaudeなどのAIツールを日常的に使い、社内システムと安全に連携させたい担当者
- 定型業務のデータ管理(リード管理、承認待ちタスク、処理ログなど)を効率化したい部門
仕事や業務でどう使えるのか
たとえば、Googleスプレッドシートに新しい行が追加されたらSlackで通知するワークフローに「AI by Zapier」のステップを挟むことで、内容を要約したメッセージを自動送信できます。また、Zapier Tablesの「AIフィールド」を使えば、リード情報から自動で紹介メールの文案を作成し、参照元のデータが更新されると内容も自動で再生成されます。ChatGPTやCursorなど普段使っているAIツールから、Zapier MCP経由で自社のアプリ連携を呼び出すこともできます。
注意点
- Zapier SDKは記事公開時点でオープンベータであり、事前構築アクションは管理下にあるものの、生のAPIエンドポイントへの直接呼び出しは管理対象外とされています。
- Zapier Tablesのすべてのプランへの搭載(無料プラン含む)は公式記事内で明記されていますが、他のAI機能(AI by Zapierなど)の対象プランや料金、日本語対応・日本での提供状況については、公式情報上で確認できませんでした。
- AIステップを使う際は、社内ドキュメントや個人情報などの機密データの取り扱いに注意し、必要に応じてAI Guardrailsなどのガードレール機能を併用することが推奨されています。
公式情報
Zapier公式ブログ:Zapier’s AI tools: Get to know our governed AI products and features
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