「IaaS」は、クラウドの話題でよく登場する言葉です。アルファベットの略語で少し難しそうに見えますが、クラウドサービスの提供のしかたを表す分け方のひとつです。似た言葉に「PaaS」「SaaS」があり、違いをあわせて知っておくと理解が深まります。この記事では、IaaSの意味や役割について、これからAIやITを学ぶ初心者にもわかりやすいように整理して解説します。
IaaSとは
IaaSとは、サーバーやストレージといった、システムを動かすための基盤となる設備を、インターネットを通じて借りられるようにしたクラウドサービスのことです。「Infrastructure as a Service」の頭文字をとった言葉で、「サービスとして提供される基盤」という意味合いを持っています。自分で機器を買いそろえなくても、必要な分だけ土台を借りられるイメージを持つと分かりやすいでしょう。
システムを動かすには、土台となる設備が必要です。IaaSを使うと、その土台を必要なときに必要なだけ借りられるため、自前で用意する手間を抑えやすくなります。
IaaSが重要な理由
機器を自分で買いそろえると、費用も手間もかかり、用意にも時間がかかります。IaaSを使うと、必要な土台をすぐに借りて使い始められるため、はじめやすく、増減にも合わせやすくなります。状況に応じて柔軟に使える点が、クラウドの大きな利点のひとつです。
AIやIT、クラウドの分野では、設備をどう用意するかを考える場面が多くあります。IaaSの考え方を知っておくと、クラウドサービスの種類や選び方を理解しやすくなるでしょう。
IaaSが使われる場面
IaaSは、次のような場面で関わっています。
- サーバーなどの基盤を自前で持たずに使いたいとき
- 必要な分だけ設備を借りたいとき
- 構成を自分で細かく調整したいとき
- 利用の増減に合わせて土台を変えたいとき
たとえば、機器を買わずに必要な分だけ土台を借りてシステムを動かすのは、IaaSを活用した例と考えると分かりやすいでしょう。
IaaSの仕組み
IaaSを使うおおまかな流れは次のとおりです。
- 必要な土台となる設備を選んで借ります。
- その土台の上に、自分でしくみを組み立てます。
- 使った分に応じて利用していきます。
土台を借りて、その上を自分で組み立てられる点が特徴です。具体的なしくみや使い方はサービスによって異なるため、まずは「基盤となる設備を借りるサービス」と押さえると分かりやすいでしょう。
IaaSと似た用語との違い
IaaSは「PaaS」「SaaS」とよく比べられます。IaaSは土台となる設備を借りるもの、PaaSはその上のしくみまで用意されたもの、SaaSは完成したソフトをそのまま使えるものです。借りる範囲が広いほど自分で組み立てる手間は減りますが、自由度は変わります。IaaSは土台を借りて自分で組み立てる範囲が広いもの、と整理すると分かりやすいでしょう。
IaaSを理解するメリット
IaaSを理解しておくと、クラウドサービスの種類を見分ける考え方をイメージしやすくなります。学習の面では、クラウドの基本が理解しやすくなります。業務の面では、設備をどこまで借りるかを選ぶ大切さを把握できるでしょう。また、PaaSやSaaSとの違いを知ることで、状況に合った選び方を考えやすくなる点もメリットといえます。
IaaSの注意点
IaaSを使うときは、いくつか気をつけたい点があります。まず、土台を借りられても、その上のしくみは自分で組み立てて管理する必要があります。そのぶん知識や手間が求められることがあります。
また、自由度が高い分、設定や管理を誤ると問題につながることもあります。何を自分で担うのかを理解しておくことが大切です。どのサービスが向くかは状況によって異なるため、必要に応じて詳しい人に相談すると安心でしょう。
IaaSに関連する用語
一緒に覚えておくと理解が深まる用語を紹介します。
- PaaS:しくみの土台まで用意されたサービスのことです。
- SaaS:完成したソフトをそのまま使えるサービスのことです。
- マネージドサービス:運用を任せられるサービスのことです。
- クラウド:インターネットを通じて設備を利用するしくみのことです。
まとめ
IaaSは、サーバーやストレージなどの基盤となる設備を、インターネットを通じて借りられるようにしたクラウドサービスで、自前で機器を用意する手間を抑える助けになります。必要な分だけ土台を借りるイメージを持つと役割を理解しやすいでしょう。土台の上のしくみは自分で管理する必要がある点や、PaaSやSaaSとの違いを押さえておくと、クラウドの基礎を学ぶうえで役立つはずです。
よくある質問
IaaSとは何ですか?
サーバーやストレージといった、システムを動かす基盤となる設備を、インターネットを通じて借りられるようにしたクラウドサービスのことです。必要な分だけ土台を借りて、その上を自分で組み立てて使います。
IaaSとPaaS、SaaSはどう違いますか?
IaaSは土台となる設備を借りるもの、PaaSはその上のしくみまで用意されたもの、SaaSは完成したソフトをそのまま使えるものです。借りる範囲が広いほど自分で組み立てる手間は減ります。
IaaSを使うときの注意点はありますか?
土台を借りられても、その上のしくみは自分で組み立てて管理する必要があり、知識や手間が求められます。自由度が高い分、設定や管理を誤ると問題につながることもある点に注意が必要です。

